病院の検索
前回は自宅近くの精神科や心療内科に通うことをお勧めしました。
病院を探すとき、多くの人はGoogleマップなどで検索し口コミをチェックすると思います。最近ではAIによる要約もあり、効率よく情報収集ができるようになりました。
しかし、個人的にはAI要約だけではなく直接個々の書込に自分で目を通すことをおすすめします。
というのも、口コミはどうしても主観が強くなります。特に精神的な不調を抱えている人の評価は、そのときの状態に大きく影響されます。そのため必ずしも客観的ではない情報も多く、それらを機械的に要約した文章では偏った見方になる可能性があります。
自分で直接口コミを読むことで個人の主観を排除し実際に自分に合うかどうかの観点から判断することをおすすめします。
予約はなかなか取れない
精神科、心療内科の病院は予約制のところがほとんどだと思います。他の病院と違って飛び込みで待っていればいずれ診察してもらえるものではありません。病院によっては初診から数週間待ちになる場合も少なくありません。
私の場合、病院の予約を取った日、本当に限界でした。職場にいるだけで視界が狭まり、動悸が激しくなり、大きな不安に襲われ、仕事は何一つ進まず、いても立ってもいられなくなりオフィスビルを飛び出していました。自分でも何がどうなっているのかわからず、早く帰宅できる時間にならないかとそればかり考えていました。

そんな金曜日の午後に電話予約を行ったのですが、提示されたのは翌日土曜日の12時と翌週土曜日の午後でした。たまたま翌日昼に予定のあった私は翌週土曜日の予約を行い電話を切りました。
ところが電話を切った瞬間からまたしても強い不安が押し寄せてきました。本当に一週間先まで待てるのだろうか。一週間が果てしなく先の未来のように感じ、そこまで無事に生活できている自分が全く想像できませんでした。
すぐに思い直し、別件の予定をその場で電話キャンセルし、病院の予約を翌日に変更してもらいました。そこで始めて少しほっとしたことを覚えています。
限界になる前に
病院の予約を入れる当日までは「まだ大丈夫」「本当に鬱病なのだろうか」など、いろいろ考えていました。
心療内科を受診するということに対する精神的なハードルも高く躊躇もしていました。
ところがその日突然限界が来たのです。
幸運にも私は翌日の予約を取ることができ事なきを得ましたが、予約を取れなかったとしたら自分が一週間でどうなっていたのか正直わかりません。
初診はなるべく融通して受け付けてくれる病院が多いようですが、それでもすぐに予約を取れるとは限りません。
本当に動けなくなってしまう前に、軽い症状でも予約を入れることをおすすめします。
Web広告
最近はネット広告などで「初診飛び込み歓迎」「診断書即日発行」を謳っている病院がたまに見受けられます。
もちろん、すぐに休まなければいけない状況の人にとっては、こうした選択肢が助けになることがあるとは思いますが、一方で安易に会社を離れたい人のニーズに応えることを目的としている側面もあるように見えます。
精神疾患に対する宇診断は、本来症状や経過をみながら判断されるものです。私の主治医も何度かの診察をを重ねた上で休職の診断書が出されました。
このような病院を緊急避難先として使うのはありですが、既存の患者に時間を取ってくれるのか、長期的な治療方針と判断をしっかりしてくれるのかをよく考えて選択することをおすすめします。

自分を守るために
心療内科・精神科の病院選びは、体調が万全ではなく思考力や判断力が極端に落ちている中で実行しなければなりません。私もそうでしたが、たいていの人は何をどう考えたら良いのかわからなくなり選べないでいるままに、ある日限界が来て目の前にある病院に駆け込んでいるのが実態だと思います。
私は駆け込んだ病院がたまたま自分に合っていた幸運に恵まれましたが、今病院選びに困っている方、病院に行くこと自体を迷っている方、そういった方に向けて病院選びのポイントをまとめたいと思います。
- 自宅近くの通いやすい場所を選ぶ
- 自分が安心して任せられる治療方針を選ぶ
- 口コミは要約だけではなく自分で読み解く
- 予約は取りづらい前提で考える
- 限界はある日突然やってくるので軽い症状でも躊躇しない

最終的に病院選びは自分が安心して納得して通えるかどうかだと思います。
限界を迎えると本当に目の前の病院に駆け込むしか選択肢が無くなりますので、自分の不調を感じ始めている方は早めに自分が納得出来る病院で一度受診することをおすすめします。

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