年末年始課題の実践

適応障害体験記

2時間ドラマへの挑戦

医師から出された年末年始の課題。
まずはテレビの2時間ドラマから試してみようと思い、年末年始のテレビ番組表を眺め選んだのは『相棒』の年始スペシャル。

職場の女性陣に熱狂的なファンが何人かいて話題に上がることも多く、私自身もやっていれば見る程度には見てきた番組でした。

人気の国民的ドラマであれば話も理解しやすいのではないか。

そんな期待もありました。

テレビすら集中できなかった時期

以前、テレビ番組の意味がわからなくなっていたとの話を書きましたが、
実はそれ以前にそもそも集中力がまったく続きませんでした。

5分ほどで飽きてしまい他の刺激が欲しくなりYouTubeを開く。
けれどもそれもすぐに飽きる。
とにかく意識があちこちに飛び、そのどれもが面白くない。

あれこれ意識は飛び色々な行動はするのですが、結果として何も残らないまま1日が終わる。

毎日がそんな状態でした。

「まずは次のCMまで見られるだろうか」正直そのレベルから自信がありませんでした。

思ったより見られた『相棒』

ドラマが始まると思ったよりすんなりと集中することができました。

健康な人にとってテレビは意識せず見られるものかもしれませんが、当時の私にとっては少し意識して集中しなければ頭に入らないものになっていました。

それでも見始めると結構面白い。

正直自分でも少し驚きました。

次の展開や事件の黒幕の存在にわくわくする感覚までありました。

途中気付いたらYouTubeを開いてしまっていることも何度かありましたが、それでも全体のあらすじは理解できていたと思います。

これは合格点じゃないでしょうか。

……たぶん。

自信は無いですが。

読書への挑戦

年が明けて数日、今度は読書に挑戦しました。

正直、読書は自信が無かったために次の診察日直前まで実行を延ばしていたところはありますが、テレビは理解できたのですから本だって読めるかもしれません。

さて、年末に選んでいた本は『巨人たちの星』前回触れたように超有名作『星を継ぐもの』に続くシリーズです。本を読み始めると意外や意外、20年ほど間が空いているにも関わらず、主要な登場人物の名前は覚えていました。

意外と楽しめそうだなと思いながら5ページほど読んだところで気付きます。

「あれ、今までのページ何が書いてあったんだ?」

登場人物の名前を思い出した場面は覚えています。
しかし物語の内容が全く頭に残っていません。

もう一度読み直します。
1ページ読んで振り返る―やっぱりわかりません。
数行読んで振り返ってもわかりません。
目はいつも通り文字を追っているのですが、文字が頭に届いてもそれが情報に変換されません。
そんなイメージでした。

難しすぎる本を選んでしまったのでしょうか。

その日は何度も読み直しましたがとうとう最初の10ページを理解することができませんでした。

方針転換

翌日は「一々振り返らずにとにかく読み進めてみよう」と方針を変えました。

普段の読書だって細かく切ったらどの程度話を理解していたのかわからないものです。通して読むことで全体を把握できるのではないか。

そんなふうに思い直したのです。

しかし今度は読み進めること自体ができませんでした。5分も経たないうちに意識は本から他の方向へ向かっていました。内容は全く頭に残っていません。内容を理解していないのでどこまで読んだか探すこともできません。

何度やってもだめでした。

数ページを読み通すことができずに気付くと思考や行動が他のことを始めていました。

状況は次の日も変わらず、これではだめだと意識して本に集中し必死に文字を読み取ろうとするのですが、それには脂汗をかくほどのかなりのエネルギーが必要でした。

そして、それだけの集中力を振り向けても意味は全く理解できませんでした。

ただただ徒労感だけが残ります。

それでも前進だと思えた理由

本を読むことはまだ難しいようです。これが現時点での私の実力です。

でもテレビドラマの意味は理解できました。
少しは前進できていると前向きに考え年明け最初の診察に向かいました。

少しずつですが戻ってきている。

そう信じられる材料は手の中にありました。

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