休職期間に入って

適応障害体験記

少しの解放感

金曜日夜に帰宅すると何だか少しの解放感を感じていました。

明日からはしばらく休むことができます。

ややブラック企業に勤める私はこれまで最長で5連休までしか取ったことがありません。
それも10年以上前の話です。
ここ数年は3連休を年に1,2回取るのがやっとでした。

そんな状態で25年間働きづめだった私。

そんな私には1ヶ月の休職は無限の休みのように感じます。

これだけ休みの期間があれば部屋を片付けたり、やりたかった勉強をしたり、ドラマや映画を見たり、長期の旅行をしたり、何でもできそうな気がしていました。

なんだか未来が少し明るく感じていました。

ひたすら眠る日々

まずは好きなだけ寝ようと決め、金曜日の夜12時にベッドに入りました。

就寝中は年齢のせいか夜中に何度も目が覚めてトイレに行きますが、生まれてこの方不眠などとは無縁の私、あっという間にまた眠りに入ることができます。

目が覚めてはまだベッドに入り、そのまま翌日土曜日はほぼ寝て過ごしました。

更に翌日の日曜日も昼間4時間ほど起きてぼーっとしたり買い物に出かけたりしましたが、残りの時間はベッドの中でゴロゴロ、そのうち18時間ぐらいは眠っていたかと思います。

休職開始の朝

月曜日の朝、いつもの携帯アラームで目が覚めました。
時間は5時30分。いつもなら起きて出勤の準備を始める時間です。

今から準備をすれば会社に出勤できます。
十分に睡眠を取ったからか体の調子は悪くないです。
会社に行こうと思えば普通に出勤できるでしょう。
会社に行けば、休職などという惨めな経験をしないで今まで通りの生活を続けることができます。会社に行こうかしばらく悩みました。

しかし休職の手続きをしてしまった今、何事もなかった顔をして出勤する勇気はありません。
かといって本当に休んで良いんだろうかとの思いはやはりあります。
休むことに少しの不安と少しの罪悪感を感じ、うだうだ悩んでいましたがそのうち眠っていました。

ベッドに沈む5日間

このような生活を5日ほど続けていました。

とにかく一日中ベッドの中でした。

なぜかいくら寝ても眠かったです。

起きることができないわけではないですが、体がだるく横になるとすぐに眠くなってしまいます。起きてソファに座ってみるのですが気がつくとそのまま寝ています。

食欲はありませんでした。

休職に入る大分前から食事は喉を通らなくなっていました。

お菓子ならなんとか食べることができたのでポテトチップスとチョコレートを食べていました。何も食べないよりはいいだろうと思っていたためです。

止めどない眠気

なぜこんなに眠いのだろうか。
仕事をしているときは1日5時間程度の睡眠で毎日出勤していたのに、今は毎日18時間ぐらいは眠っています。
それでも眠いです。

元々私は睡眠時間が長いタイプではあったのですが、毎日これほど眠ってまだ眠いのは初めての経験でした。

休職に入る前に病院の診察で、休職に入ったら過ごしたいように過ごすよう言われていました。
眠かったら何日でもずっと寝てて良いと言われていました。

よって眠いことが不思議ではありましたが、アドバイス通り自信を持って毎日寝ていました。

一週間が過ぎて

そして一週間が過ぎていきました。

そのころには少しだけご飯が食べられるようになり、近所のスーパーでお弁当を買ってきては食べるようになっていました。

しかしあっという間に1週間が過ぎ去ったことに少し焦りを感じていました。休職は1ヶ月として申請しています。既に1/4が過ぎ去りました。

体調に変化は無く少しご飯が食べられる程度。
無気力のまま、何もせずただ生きている状態。

何もやる気がおきず何をしてもやりっぱなし。
部屋の中は数ヶ月前から足の踏み場も無いほど雑然としたまま。

あとわずか3週間で体を治して生活を立て直すことはできるのだろうか。

この時点では徐々に不安が大きくなっていくだけでした。

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