翌週月曜日

適応障害体験記

仕事前の準備 ~ 終わった?

月曜日、いつものように朝5時30分に携帯アラームで目覚めます。
出社準備をして出かけます。
今日はいつもの朝ほどはつらさを感じません。

8時前に会社に着きメールを確認。
いつもなら土日どちらか出勤して処理している分のメールも溜まっているのでかなりの量です。
業者からの宣伝メールをより分けながら、業務に直接関係あるメールを開き一件ずつ処理、必要なものには返信を行います。対応に時間がかかるものは仕掛かりフォルダに移動しておきます。

それが終わったら今日1日でやるべき仕事をリストアップ。
飛び込み仕事があっても十分終わらせられる量です。
時間が余ったら遅れている課題解決方法を考えよう。

淡々と朝の準備を進めます。

時計を見ると8時45分。

・・・あれ、終わった?

今日の仕事の準備が終わりました。
不思議です。

いつもなら返信に困って時間が掛かった上に結局後回しにするメール、依頼内容が面倒で対応方法のイメージがわかないメール、結果優先順位がつけられず中途半端な仕事リストができるはずでした。

そうこうしているうちに会社定時の9時が訪れてだらだらと業務に入っていき
最低限のタスクだけを終わらせて1日が過ぎ去るはずでした。
重要な課題やプロジェクトの進捗が無いままに。

何だか調子良いぞ!
今日は仕事が進むかもしれない。

最近忘れかけていた仕事を進めている感覚が戻ってきたような気がしました。
トイレに立ち、缶コーヒーを買って業務に取りかかります。

1時間後 ~ 異変

・・・だめだ。
時計を見ると10時00分。

朝はあれほど調子が良かったのですがいつも通り仕事に詰まりました。

あれほど完璧に見えた今日の仕事リストでしたが最初の項目で行き詰まりました。
簡単に終わりそうな仕事ですがなぜか完成しません。

朝はあんなに調子が良かったのに。
久しぶりに頭が回って仕事をこなしていける感覚もあったのに。
わずか1時間ほどでいつも通りです。

そしていつもどおりの不安と焦りが徐々に襲ってきます。
それは時間を追うごとに強くなってきました。
午後には会議もあるのに。

もう一度朝の調子を取り戻したい私が考えたのは頓服薬を飲んでみることでした。

精神薬はだいたいそうですがネットで調べれば悪い噂はたくさん出てきます。
中にはネット上で特定の薬は処方しないことを宣言している精神科医までいる始末です。
正直怖い気持ちもありました。

でもこの辛さから逃れたい一心で飲みました。

精神薬の効果

1時間ほどしてふと気がつくとなんだか心がとても軽く感じます。
あれほど不安であれほど焦っていた気持ちが薄くなっています。
視界もはっきりしていて、この世界が明るく感じてきました。

相変わらず頭は回らず全くと言って良いほど仕事は進みませんが気分だけは悪くありません。

午後にあった会議中も落ち着いて冷静に発言できました。

薬ってすごいな!

正直な感想です。
飲むまでは少し怖い感覚はありましたが飲むととても心が晴れやかになります。
先週はその時その時を生きるのに精一杯で先のことは何も考えられませんでした。
極端な話一週間後に生きている自分が想像できませんでした。
でも今はなんだか違います。

この週は結局、月、水、金の3日頓服薬を飲みました。
飲んだ次の日はそれほど不安を感じなかったために2日の1回のペースです。
飲まない日でも先週に比べると劇的に心が軽く気持ちが楽になっていました。

少しずつ治ってきたような気がします。
毎日飲んでいる薬も徐々に効いてくるそうです。
来週はもしかしたら月曜日1日ぐらいは頭が働くかもしれません。
このままいけば体調も戻ってくるかもしれません。

何だかうれしくなってきました。
特にデパスの効果が出ているうちは非常に明るく捉えることができるようになっていました。

大分調子が良くなったことを伝えよう。
一週間後の土曜日、クリニックへ2回目の診察へ向かいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました