初めての心療内科 ~ 適応障害と診断された日

適応障害体験記

クリニックへ

クリニックは自宅から歩いて5分ほどでした。
受付を済ますと問診票とアンケートのような書類を渡され記入するよう説明を受けます。

中身はネットで何度も試した「うつ病セルフチェック」と似たような内容です。

ネットではいつも「うつの初期症状が見られるので、近くの病院を受診してください」といった趣旨の診断結果が出ていました。

今回も同じなんだろなと思いながらも、最近の状態について記入を進めます。

不快な焦りや緊張する感覚を思い出して少し辛い気持ちになることもありましたが、それでもなるべく正直に書こうと決めて丁寧に記入を進めて行きます。

提出してしばらくすると診察室に呼ばれました。

質問を受ける形で現在の症状や会社の状況について説明を行います。
うまく伝えることができたかわかりませんが一通り状況を説明しました。

適応障害という診断

結果伝えられた病名は「適応障害」
休職が必要となる一歩手前とのことです。

「うつ病とは違うのかな?」「休むレベルまではないのかな?」診断結果を聞いたときの正直な感想です。

この頃にはその日その日を生きるだけで精一杯でした。会社に行かなければならないことが毎朝苦痛で会社に居ることが苦痛で上司の声が苦痛でした。この先ずっと会社に通い仕事を続けるイメージはこのとき既にありませんでした。

でもまだ頑張れるということなのだろうか。

別に休職が必要と言われても休むつもりはありませんでした。ただ大丈夫と言われるとそれはそれで辛いものがありました。

そういえば一流企業の役員で精神科の薬を飲んでいる人は珍しくないと聞いたことがあります。自分もいよいよそういうステージに入ったのだろうか。

まだまだ頑張らなきゃいけないのだろうか。

そんなことを考えていました。

頭が回らない

さて頑張らなければならないとしたら一つ困っていることがあります。それは頭が回っていない感覚があり仕事が全然進まないことです。

社内の通達文書など完成させるのに非常に苦労していました。

頭が「ピタッ」と停止して、一切の処理をしてくれない感覚です。

文章も書けないぐらいですから、業務計画の立案など難しいことを考えることは完全に諦めていました。

その旨医師に相談したところ、今日処方する薬を飲むことで改善するとのことです。
今日から飲めば月曜日には効果が出始めて考えられるようになると。

それなら大丈夫かな。安心しその日の診察は終了しました。

薬を処方されて

薬局に処方箋を持ち込むと薬剤師から薬の説明とヒアリングがありました。

「このようなお薬は初めてですか」ーー遠慮したような腫れ物に触るような口調で質問されます。

やはり心療内科の薬はあまり大きな声で話せることではないのだろうか。そんなことをぼんやり考えながら説明を聞きます。

処方されたのは毎日朝晩飲む薬と不安が強いときに飲む頓服薬。
心療内科の薬について巷には悪い噂も流れており自分自身も飲むことに多少の抵抗はありました。

でも今の状況が少しでも楽になるならどうだっていいやとの気持ちもありました。

早く薬を飲もう。そう思いながら家路を急ぎます。

土曜日と日曜日は一日中ほぼ家で寝て過ごしました。
とにかく眠くて起きる気力がありませんでした。

開けて月曜日の朝、今日も気分は最悪ですが頑張って薬を飲んで頓服薬を持って会社に出かけます。2日間寝たのだから今週は仕事を進めなければなりません。

心を無理矢理に奮い立たせて、ラッシュの時間にはまだ早い電車に今日も乗りました。

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